週末サウナーのブログ

多くの人にサウナの良さを知っていただければと思い、書いていきます!

ロウリュサービス(アウフグース)について私が思うこと

一昔前はカラカラのドライサウナ(昭和ストロングとか言ったりしますね)が殆どで、蒸気により潤いを与え息苦しさを緩和させるロウリュサービスを導入したサウナはあまりなかったみたいですが、近頃(2023年5月現在)はあちこちのサウナ施設でロウリュサービスが導入されているのを見聞きしますね。ツイッターのサウナ施設のアカウントでは、やれ今日は熱波師○○が煽ぎます! だったり、やれ熱波師のアカウントでは明日は〇〇という施設で煽ぎます! だったりのツイートを毎日何件も目にします。
と、いうことで、今回はロウリュウサービスについて私の思うことを書かせていただきます。

 

そもそも、「ロウリュ」とは何かというとですが、フィンランド語で「蒸気」を意味します。つづりは「löyly」と書くようです。
で、サウナではこれが転じて「サウナストーブの石に水をかける等して蒸気を発生させる」ことをいいます。

ここでひとつ注意していただきたいのですが、「ロウリュ」=「アウフグース」ではありません。
そんなもん知っとるわい、常識やろが!! とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、同じ意味だと思われている方もいらっしゃるかもわかりませんので、一応書かせていただきます。
「ロウリュ」については先程書かせていただきましたが、「アウフグース」とは

「サ室内の熱い空気をバスタオルや大団扇で撹拌しつつ、サ室内の人々に熱風を送り届けるサービス」

のことを言います。
サウナ専門施設等でよく実施される「ロウリュサービス」では、

「熱波師がサウナストーブで温められたサウナストーンに水をかけサ室内に蒸気を巡らせる→蒸気を撹拌させる→蒸気を孕んだ熱気をお客さんに個別に送る」

というのが一般的だと思うのですが、この中の「蒸気を撹拌させる→蒸気を孕んだ熱気をお客さんに個別に送る」というところがアウフグースになります。

ですので、アウフグースとはロウリュウサービスのプログラムの一部といっていいかと思います。
以降、「ロウリュサービス」については「熱波師がサウナストーブで温められたサウナストーンに水をかけサ室内に蒸気を巡らせる→蒸気を撹拌させる→蒸気を孕んだ熱気をお客さんに個別に送る」ということを前提で書かせていただきます。

 

と前置きはこれくらいにして、ロウリュサービスについて思うことですが、まず、ロウリュサービス自体は好きなのか嫌いなのかといいますと、「好きでもあり、嫌いでもある」です。
はぁ? 何やその含みをもたせた言い方しやがって! と思われるかもしれませんが、これが私の正直なところです。

 

ではまず、ロウリュサービスの「好きでもあり」についてですが、なんだかんだ言ってもですね、ロウリュサービス自体は気持ちのいいものです。
ロウリュウすることでサ室内の体感温度が上がり発汗しやすくなりますし、湿度が上がることで潤いが増して息もしやすくなりますし、熱波師(アウフギーサー)の方に仰がれることで通常サ室で感じることのない風を感じることで、いつもと違った感覚を味わえます。もうね、タオル捌きの巧みな熱波師がおこす風は、いつも通りに普通に座っているだけで背中に感じられます。何よりもいつもより体が温まっておりますのでその後の水風呂のご褒美感がいつもより増します!
で、その分あまみ(サ室→水風呂の後に皮膚表面に現れる赤みと肌色のまだら模様のこと。このまだら模様がしっかりと出ていれば、いいサウナの入り方をしていると一般的に言われています)の出方が違います!! 更にととのいの深さが違います!!
ただし、これは空(す)いている場合ということが前提となります。


と、「ロウリュサービス「好きでもあり」について書きました。

ということは、ロウリュサービスの「嫌いでもある」についてはどういうことかといいますと、まあ言わずもがなですね。「混んでいる」場合です。


というか、基本的には混みます。そりゃそうですよね。集客するためのサービスなのですから。
特に全国的に有名な熱波師を招いてのロウリュイベントがあろうものなら、そりゃヒドい混みようです。いやいや、そういうイベントの際はイベントへの申し込み順であったり、抽選で当たった人のみ入られるようになっているから、大丈夫じゃないの? と思われるかもしれませんが、それでもそのサ室に入れるギリギリいっぱいを詰め込むのが殆どで、空席が出来ることなんて、まあないでしょうね。


で、混んでいるサ室は隣の汗をかき倒しているおっさんと肌が触れ合うこともあり不快感を覚えることもありますし、熱波師によってはとにかくサ室を熱くすればいいと思って必要以上にロウリュされたりすることもあります。

また、これも熱波師によりますが、自分のタオル捌きの巧みさを披露したいばかりに、かとにかくクルクルとタオルを器用に回すのですが、そのタオル芸がやたらと長くて「いやぁ、もうええで、、、」と呆れることもあり、まあそのタオル回しが芸術的であれば見ていて楽しくもあるのですが、そうでなければただただ「何やってるのこの人、練習は別のところでやってくれよ」なるわけで(これは熱波師の問題で、混んでようが空いていようが関係ないですねw)。


あとね、ロウリュサービスが終わるまでサ室にいると、サ室から出るタイミングがみんなと同じになってですね、水風呂が混みますし、ととのい椅子の取り合いになりますし。 まあ、人より早くサ室から退散すればいいだけなんですけどね、、、

 

ようは、空いているロウリュサービスは好きで、混んでいるロウリュサービスは嫌いということになります。


「そんなもん当たり前やんけ!」 と思われるかもしれませんが、「混んでいる方が盛り上がって楽しいやんかいさ!」と思われる方も当然いらっしゃいますからね。

けど、私はそんな盛り上がりはサウナに求めておりません。あくまで私がサウナに求めるものは「安らぎ」です。(詳細は「「ととのう」ために私がサウナに求めるもの」の記事を御覧ください)

 

まあ、駆け出しサウナーの頃は、やれあの熱波師があそこのサウナ施設にくるとなればそこへ出向きというようなミーハーでしたが、ある時とある有名な熱波師(ベテランサウナーであれば誰でも知っている人ですが、名前は出しません)のロウリュイベントに行き、運良く抽選でそのイベントに参加出来たのですが、まあなんといいますか、おそらくその熱波師の方はお客さんに楽しんでいただこうという思いで頑張られてたのだと思いますが、僕には「俺のパフォーマンスなんだからお前も楽しいだろ?」って言われているような気がしてしまいまして、、、


それ以降、ロウリュウイベントの宣伝等を見ても、それに心を掴まれるようなことが薄らいできまして、いつしかロウリュサービスに関しては、空いている時間帯にタイミングよく入れたらいいかな、くらいしか思わなくなってきました。

 

というか、別に熱波師がサービスしてくれなくてもいいです。ロウリュに関しては、オートロウリュのサウナストーブやセルフロウリュウ可能なサウナストーブがあれば、それだけで大満足です。
熱波師の掛け声よりも、焼けたサウナストーンに水がかる際に出る「ジュジュジュジュー、、、」というあの音だけの方が何倍も癒やされます!
熱波もなければないで構いません。自然に蒸気がサ室内を循環するのを感じるだけで体は喜んでおります!

 

ちょっと今回は否定的な内容が多い文面となってしまいましたが、ロウリュサービス自体はいいものだと思いますので、皆さんがいい感じになれるロウリュサービスに出会えることが出来ましたら幸いです。

 

ということで、今回はロウリュサービス(アウフグース)について私が思うことを書かせていただきました。

これまで私がサウナについて思っていること、感じていること書いてきましたが、たまにはサウナ施設レポートをしてみたいと思いますので、次回はレポート記事を書かせていただこうと思います。

 

それでは、今回はこれにて!